ハンマーでも泥の中でも壊れない? 「Gショック」の耐久試験はもはや“壊す”がコンセプト!? 頑丈さのヒミツを探ってみた
とにかく「壊れない腕時計」を目標に1983年に誕生したカシオ「G-SHOCK」。発売当初は販売に苦戦しましたがCM戦略で成功し、世界中で大ヒットとなります。今回はそんなG-SHOCKの誕生秘話について解説していきます。
●G-SHOCKの開発の成功は意外なところから
カシオ計算機の製品のなかでも、とくに有名なのが衝撃に強く、壊れにくい腕時計が「G-SHOCK」です。1983年に登場したG-SHOCKは今年で40周年を迎えた超ロングセラーモデルで、2022年3月時点に1億4000万本を超えるセールスとなりました。
もはやカシオの主力商品となっているG-SHOCKですが、どのような経緯で誕生したのでしょうか。カシオ計算機の担当者は以下のように話します。
「開発の発端は1976年に弊社に入社した伊部菊雄が、高校入学時に買ってもらった腕時計 スーパーコピー 代引きを、会社で人にぶつかり腕時計が落ちて壊れてしまったことが原因で『落としても壊れない丈夫な時計をつくりたい』と考えたことがきっかけです」
1981年に伊部氏が作成した提案書が受け入れられ、G-SHOCKの開発がスタートしましたが製品化への道のりは険しく難航を極めました。
当時の開発の経緯について、前出の担当者は以下のように話します。
「当初はゴムなどの保護材を時計に貼り付ければ、耐衝撃性が確保できると計画していましたが、羽村技術センター3階の窓からの落下試験では簡単に壊れてしまうほどでした。
緩衝材を追加した試作機は最終的にはソフトボール大の大きさになり、商品化には程遠い状態が続きます。その後は時計の心臓部を5つの緩衝材で保護する『5段階衝撃吸収構造』を考案することで、製品化の道筋が見えてきました」
サイズの問題についてはクリアできましたが、今度は強度のバランスを保つことが難しく、テスト毎にひとつだけ部品が壊れてしまうことに悩まされてしまいます。
液晶やコイルなど個々の強度を高めても他の部品が壊れるなど、いたちごっこの繰り返しでした。ここまでの段階で1年以上を費やし、納得の結果がでないままあきらめかけていた時に思わぬ転機が訪れます。
その時の様子を前出の担当者は以下のように話します。
「伊部が公園での休憩中に子どもがゴムまりをついて遊んでいる姿を眺めていた際に、アイデアがひらめきました。モジュールをいくつかの小さな点で支えてケースの中で心臓部を宙に浮かせるように配置する『中空構造』をあみだすことで、現在のG-SHOCKにも引き継がれる耐衝撃性をクリアしました」
こうしてG-SHOCKの市販にこぎつけますが、試作期間は約2年を要し200本以上のサンプルを作成。その後は著名人や映画でもたびたび使用されることで人気が高まり、カシオ内のシェアも半数を超えるほどの人気となっています。
G-SHOCKの人気の秘密は、過酷な状況下でも気兼ねなく使用できる信頼性ですが、耐久性はどのように担保しているのでしょうか。